ライフプラン・キャリアプラン研究所について

私、転職すべき?転職のメリット・デメリットと転職が必要かどうかの見極め方について

こんにちわ。ライフプラン・キャリアプラン研究所(@life_career_lab)です。

今回は、転職しようか迷われている方からこんな質問を頂きました。

質問者

28歳男性です。新入社員で入った会社で6年目なのですが、最近仕事がマンネリ化してきて退屈に感じるようになってきました。自己成長のため転職をしようか考え始めたのですが、今よりも良い転職先が見つかるか心配です。
今の会社は安定しているので、割り切って働いていけばそれなりに暮らしてはいけそうなのですが…やっぱり転職もチャレンジしてみたいなとも思っていたり…どう判断したらいいのか分からなくなり相談に来ました。

このように、新入社員として勤めた会社でずっと100%満足できている!という人は少ないのではないでしょうか?かといって、転職へのハードルはそんなに低いものではないですし、今の職場環境や福利厚生などが安定していると、このままの状態を保った方がいいのでは?と、迷ってしまう気持ちも、とてもよく分かります。

しかし、一度きりの人生せっかくなら納得した人生を送っていきたいですよね。そして、人生を考える上でどんなキャリア・仕事・職場を選択するかというのはとても重要なことです。

と言うわけで今回は

  • 転職するメリット・デメリット
  • 転職すべきがどうかのための現状整理方法
  • 転職が必要かどうかの見極め方
  • 転職のタイミング

について解説をしたいと思います。

キャリア

自分がどんなキャリアを歩んでいくのかは、自分がどんな人生を生きていくのか?を考えること!だから、転職について考えることは普通なことなんだよ!でも、無計画に転職をすることはとっても危険。だから、転職する上で大切なことを一緒に学んでいこう!

目次

転職するメリット・デメリットについて理解しよう

「辞めたい」と思う時はどんな時?

まず初めに、皆どんな理由で今の会社を辞めたいなと思うのかを資料を参考に見ていきましょう。厚生労働省が令和2年11月から令和3年1月までに実施した転職者の実態調査によると、前の会社を辞めた理由は最も多い「定年」とその次の「その他の理由」を除くと、次のようになっているようです。

男性
  1. 労働時間・休日等の労働条件が悪かった…11.2%
  2. 職場の人間関係が好ましくなかった…9.3%
  3. 給料等収入が少なかった…8.7%
  4. 会社の将来が不安だった…7.3%
女性
  1. 職場の人間関係が好ましくなかった…14.8%
  2. 労働時間・休日等の労働条件が悪かった…12.5%
  3. 給料等収入が少なかった…9.4%
  4. 仕事の内容に興味が持てなかった…5.4%

出典:厚生労働省『令和2年雇用動向調査結果の概況』p.16(2022年8月31日)

この他にも、転職を考えるに至った理由としては

  • 仕事がつまらない
  • 仕事でこれ以上のスキルアップができそうにない
  • 新たにやりたいことが見つかった

など、仕事の内容に関することも挙げられます。

プラン

最近は仕事をただ収入を得るためだけのものとして捉えるのではなく、「働きがいがあるか」「社会に貢献できるか」「自分の成長につながるか」なども重要視されるようになってきたんだ。

転職するメリット

「転職したい」と思うに至るまでには様々な理由がありますが、転職による代表的なメリットを参考に、転職したい理由が解決されるかどうかを考えてみましょう。

ビジョン

転職には大きなエネルギーが必要。でもメリットが大きいなら転職に挑戦してより良い未来を目指しましょう!

収入が増える

転職先にもよりますが、しっかりと転職先の情報を集めて選ぶことにより、収入アップにつなげることができます。自分に合った会社で働くことにより、一次的に収入が下がっても、将来的に収入アップの機会は前職より増えると考えられます。

新しい人間関係ができる

転職により人間関係をリセットすることができます。上手くいっていなかった人間関係から離れることができるばかりでなく、前職で円満な人間関係を築いていた場合でも、そちらとのつながりも保ちながら新たな人脈を作ることができ、仕事において強みにすることもできます。

キャリアの再構築、キャリアアップができる

会社からの評価をリセットすることができます。前職で会社からの評価に不満があった場合でも、ゼロからやり直すことができます。

また、自分がより活躍できる職種や分野を選ぶことにより、前職よりも将来的に昇進や昇給などの可能性を増やすことができます。前職の経験もあるので、転職により社会的な知見も広がり、キャリアアップにつなげることができます。

スキルが伸びる

転職先の事業内容や環境、求人目的によって、前職では習得することができなかったスキルを身につける機会ができます。前職の環境で成長の限界を感じていたり、マンネリを感じていたりした場合、心機一転して新しいことに挑戦できます。

労働条件が改善される

シフトや労働時間・休日の体制などが不満な場合、希望に合った転職先を選ぶことにより解決できます。前職の経験から、自分にとってより働きやすい労働条件の会社を選別できるでしょう。

転職によるデメリット

転職にはデメリットもあります。自分にとってデメリットのほうが大きければ、転職は見送ったほうがいいでしょう。

プラン

今の仕事に不満があって辞めたいと思っている人は要注意。転職することによるデメリットも理解した上で転職するタイミングを見極めよう!

時間とコストがかかる

転職を成功させるためにはたくさんの情報収集が必要ですし、面接には交通費や時間が必要です。仕事をしながらの就職活動は面接の時間を工面するのに苦労することも多いでしょう。

転職エージェントを利用する方法もありますが、それにも費用がかかります。前職を退職してから就職活動をする場合、収入のない期間ができてしまい経済的に不安定になることもあります。

退職金・企業年金

会社への在籍期間が長いほど有利になる退職金・企業年金が減ってしまうのは転職の大きなデメリットです。しかしより活躍できる転職先で充実した仕事をすることにより、昇進・昇給などの可能性が上がり生涯収入としては増えることもあるので、一次的なデメリットと言えるかもしれません。

社会的信用

住宅ローンや車のローンを組む条件に勤続年数が2~3年以上と設定されていることが多く、転職してしばらくはこのようなローンの審査に通らない可能性があります。家・マンション・車のような大きな買い物をする予定がある場合、転職のタイミングと購入のタイミングを合わせて考えましょう。

問題が解決されるかは不確定

今の仕事の不満を解消しようとする場合、収入アップに繋がらない転職が多いです。また、特に人間関係においては、実際に働いてみないと良好な関係を築けるかはわかりません。自分の性格や長所・短所を把握した上で、転職先の求人条件にふさわしいかを自分でもよく考えましょう。

キャリア

転職先の会社が必要としている人材なら、仕事面で貢献していくことで人とのつながりが自然とできる。馴染むのに多少の時間を要しても自分に無理のない人間関係を築きやすくなるはずだよ。

そもそも転職すべき?現状を整理しよう

転職はやり方次第ではデメリットを精算できるメリットを生み出すことができます。でもちょっと待って欲しいのです。その転職、本当にメリットの方が大きいのか?一度冷静に考えてみましょう。

後悔しないために現状の把握は必須

転職のタイミングを考える上で、まず必須なのが具体的に現状を把握することです。転職先選びにも失敗しないように、しっかりと現状を整理しましょう。

冷静に自分を分析してみると、もしかしたら今抱えている問題は転職をしなくても解決できるかもしれません。本当に転職すべきか、転職する場合はどんな条件の会社にするべきかを、具体的に自分と現状を知ってから考えましょう。

ビジョン

しっかり考えずに今の環境が嫌だからと、同じような転職を繰り返しても充実した仕事はできないわ。

転職した自分の姿は?

転職した未来のあなたは、本当に幸せでしょうか?生活はどう変わって、毎日をどのように過ごしているでしょうか?

まずはあなたのやりたいこと・やりたくないことを具体的に書き出しましょう。できる限り多く書き出して、次に転職先に求めることと、今の仕事での問題をこちらもできる限り多く書き出します。

より具体的に把握するために、文字にして可視化することが大切です。これらを見渡して、絶対に譲れないものと、何かのためなら妥協できるものに分けていきます。

「〇〇さんが嫌い」「仕事がつまらない」といったような項目は「〇〇さんの××なところが嫌い」「仕事の△△が繰り返しの作業ばかりでつまらない」など、できるだけ細かく分解してみましょう。もしかしたら、あなたの今抱えている問題の解決法が見つかるかもしれません。

少し大変な作業ですが、転職で失敗しないためにも、書き出せるだけ書き出します。書き出した全体を見渡して、できる限り具体的に現状を把握しましょう。オススメは大きめの紙やノートに書き出すことです。

信頼できる人に相談しよう

転職で成功するためには、客観的な自分を知ることも大切です。具体的に現状を把握したら、ひとりだけで悩まず信頼できる人に相談しましょう。

信頼できる人といっても友人では家族ではなく客観的に自分を理解しようとしてくれる人に相談するのがオススメです。転職エージェントに相談するのも方法の一つですが、特にオススメなのは信頼できるキャリアコンサルタントに相談することです。

「転職したい」と思うときは、疲れていたり、悩みが大きくなりすぎていて正常な判断が出来ない場合があります。キャリアコンサルタントに相談して話を聞いてもらうことにより、自分が冷静になれるだけでなく、自分では見えない視点からの意見や思いがけない気づきを得ることができます。また、自分軸の構築、キャリアビジョン構築のプロに相談をすることで、明るい転職に繋げることができる可能性がぐっと向上します。

マネー

結婚している場合は家族ともしっかり相談しよう!家族の後押しがあるのとないのではメンタル面もかなり変わるからね!

転職のタイミングとは

転職をすると決めたら、どんなタイミングを選ぶべきでしょうか?転職のタイミングを考えるときに考慮したいことを挙げてみます。

  • ボーナス時期
  • 退職金の条件
  • 年金の額
  • 大きなローンを組む予定

勤続年数が長い人は、条件を満たせば転職による途中退職であっても退職金を受け取ることができる場合があります。ボーナスの受け取りもその時に在職していることが条件になっていることが多いため、受け取ってから退職できるようにタイミングを調整しましょう。

転職をするべきなタイミング

自分の現状を把握したら、改めて転職のメリット・デメリットを振り返って確認してみましょう。確認した上でも今の自分・将来の自分ともに転職によってメリットが大きければ、転職に挑戦してみる価値はあります。

時間も明確にした具体的な計画を立ててみて、自分にも今の会社にも負担のなるべく少ない方法を考えましょう。転職するとはいえ、今の会社への配慮は必要です。

キャリア

幸せな人生にするためには、仕事のやりがいも大切。より充実した仕事ができる転職先なら、結果的に生涯収入も多くなる可能性が高いよ。新しいことに挑戦して経験も積めるしね!

転職・退職を待ったほうがいいタイミング

これまでの方法を試したうえで決定的な「転職すべき!」という答えが出なかった場合、転職・退職は待った方が安全かもしれません。解決したい問題や自分の将来の計画が定まっていないのに転職しても、状況が良くなるのか推測できないからです。

ただ、今後のやりたいことがわからなくても、今勤めている会社がブラック企業で体力的に限界であったり、いじめを受けているなどストレスが大きく精神的に限界を感じているのであれば、自分を守るためにもいち早く退職すべきです。失業保険などの補助を受けながら、休んで自分のライフプランを見直す機会にすることもできます。

ライフ

あなたの幸せが一番大切。あなたの幸せを心から願ってくれる人に相談してみて。

よりよい未来のために転職のタイミングは慎重に見極めよう!

プラン

転職のタイミングを決めるには思ったよりたくさんのことを考えないといけないんだね!

マネー

今の会社から受け取れるお金や公的な補助金、転職してからの収入は時間的・金額的にしっかりと確認しておこう!

転職は人生の大きな転機になります。今の会社で成長を感じられなくなったり、もっと自分の特性を活かせる仕事が定まったら、よりやりがいのある仕事、より良い収入を目指して転職に挑戦する価値はあるでしょう。

しかし転職先の情報の収集や自分の現状の具体的な把握を怠ってはいけません。転職を人生のステップアップにするために、しっかりと時間をかけて不確定要素を少しでも減らしましょう。

人生100年時代と言われ、特に日本では少子高齢化が進む中、私たちは先代よりも長い期間働くことを想定しておくべきです。このような時代の流れの中、転職経験は内容によってはプラスととらえる会社が増えています。

また、長い期間働くからこそ、仕事時間の充実はとても大切です。自分の特性を活かせる、やりがいのある仕事を見つけましょう!

キャリア

この機会に自分を具体的に分析して、ライフプラン・キャリアプランを見直してみよう!そのための必要なツールは僕たちも一緒に研究していくね!

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