こんにちわ、ライフプラン・キャリアプラン研究所(@life_career_lab)です。
コロナ禍が収束をみせ始めたと思えば、変異株が生まれ。コロナ禍のなかで生まれた新しい働き方や元の働き方など、今まで以上に様々な仕事の形式に対応する必要性が出てきました。
今回は、そんな新しい環境に閉塞感を感じている方から質問を頂きました★
こんにちわ。社会人5年目の会社員です。リモートワークが導入されましたが、なかなか慣れず息苦しさを感じています。コロナ前は仕事の楽しさを感じていたのですが、今は同じことの繰り返しで楽しさを感じられません。リモートの中でも仕事が楽しく感じられる方法があれば教えてほしいです。
リモートワークが導入されたことによって仕事効率が上がったという方もいますが、そういった方ばかりではありません。質問者様のように、今までのコミュニケーションとは違う進め方に戸惑う人も多くいるようです。
ということで今回は、職務満足を高め、人生を豊かにする方法をお教えします!
●仕事に慣れてきて、最近モチベーションを上げることができない
●最近仕事が、なんだか楽しくない
●職場環境は良好だけど、仕事の満足度がなぜか高くない
●部下の仕事のモチベーションを上げる方法を知りたい
このような方に、必見の内容となっています。
仕事のモチベーションは、ほんの少しの意識で楽しく情熱を持って働くことができます。また、それは今後のキャリアアップにもつながります。このブログで仕事のモチベーションが上がる理論を学び、自身の環境でチャレンジしてみてください。
仕事が楽しくなってキャリアアップになる方法が、キャリア心理学の理論として発表されているので一緒に学んでいこう!
職務満足が高いと、人生の豊かさが上がる
「給与、年収が高い方がやる気が出る!」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、じつは給与や年収が高いことは一時的なモチベーションの向上にはなりますが、長期的な満足感、人生の豊かさにはつながりにくいという調査結果が出ています。
ではどうすれば継続した職務満足に繋がるのか?実は、人生の豊かさを上げるためには成果や知名度上げたり、能力向上や自己成長をするために新しいことにチャレンジしていくことが大切なんです。
くわしく説明していきますね!
長期的な視点で目標をもって能力向上や自己成長を目指していくことで仕事のやりがいや楽しさが生まれてくるよ!
ハーズバーグの二要因理論。仕事満足度を上げるのは給与や福利厚生じゃない!
ハーズバーグの二要因理論とは、ハーズバーグというアメリカの臨床心理学者によって19世紀ごろに発表された理論です。
ハーズバーグがインタビュー形式でおこなった調査をもとに提唱した二要因理論で仕事へのモチベーションを決める要因は2つあり
●動機づけ要因
●衛生要因
の2つの要因に分けられるというものです。
そして、その2つの要因のうち、動機づけ要因は仕事に対する満足感、衛生要因は仕事に対する不満の要因になるとしました。
仕事のモチベーションをコントロールするために、とっても大切な理論なので、それぞれの要因がどのようなものなのか細かく見ていきましょう!
動機づけ要因と衛生要因
動機づけ要因と衛生要因はそれぞれ仕事に対するモチベーションの要因ですが、別の働きをします。
動機づけ要因が仕事の満足感を上げるものなのに対して、衛生要因は不満を取り除くための要因という違いがあります。
動機づけ要因
動機づけ要因はなくても不満は生まれませんが、増えることで仕事に対するモチベーションが上がり、満足感が上がります。基本的には精神的な成長や外部から認められたという成長に対する成果などに基づいたものだとされています。
どのようなものが該当するかと言うと
- 能力向上や自己成長の学び
- 新たな仕事へのチャレンジ
- 仕事の目標達成(成果を上げること)
- 評価をされること
- 責任範囲の拡大
などが該当します。
衛生要因
衛生要因は整備されていても満足感は感じませんが、整備されていないと不満に感じる要因という特徴を持つものです。基本的には苦痛を回避したいという欲求に基づく要因だとされています。
- 労働環境
- 福利厚生などの労働条件
- 給料
- 企業方針
- 管理方法
- 同僚や上司との関係
などが該当します。
つぎの項目では、仕事で満足感を感じるためにはどういった要素が大切なのかご説明していきます。
衛生要因がまったく合わないという場合は転職して不満の少ない環境にすることも大切だよ!
自己成長の継続が人生の豊かさを向上させてくれる
仕事に関するモチベーションは動機づけ要因と衛生要因の2つの要素があることはご理解頂いたかと思います。そして、その中でも仕事に満足感を感じるのは動機づけ要因となっています。
動機づけ要因は、能力向上や自己成長、新たな仕事へのチャレンジなどが要因となっており、成果を感じることによってモチベーションが上がる要因になります。
就職活動や転職活動で多くの指標になる給与や福利厚生ではモチベーションに繋がらない
じつは、就職活動や転職活動で多くの指標になる給与や福利厚生などは、衛生要因となっています。衛生要因は不満も少なくなりますし、一時的にモチベーションは上がりますが、長期的なモチベーションにはつながりません。
では、動機づけ要因を上げるためにはどうしたらよいのでしょうか?次の項目でご説明します。
仕事の満足感を高めるためには、自己成長に繋がるチャレンジが大切
ここまで動機づけ要因が仕事の満足感を高め、人生の豊かさを上げるためのポイントとなることをお話してきました。動機づけ要因を高めるためには自分で積極的にチャレンジして自己成長に繋げるアクション、そして何かしらの成果を出すことが大切です。
それは、動機づけ要因は、成果や仕事内容、自己成長や新たな仕事へのチャレンジなどがあるからです。
例えば、今までの仕事よりもうワンランク高い仕事を覚えることや、同じ仕事でも早い時間で終えられるようにするなど、自分自身の中でチャレンジできることはたくさんあります。
そういったことに自発的にチャレンジし、成果を出すことで動機づけ要因を高め、仕事の満足感を高めるので人生の豊かさが上がります。
自分の挑戦したいことが今の仕事でできない場合には、異動希望や上司にチャレンジしたいことを伝えてみよう!
自分で目標を立てることで、満足感が高まる
ハーズバーグの二要因理論で自己成長や新たな仕事へのチャレンジが仕事の満足感につながることはお話してきましたが、ハーズバーグの二要因理論以外にもチャレンジすることが満足感につながるという研究や仮説、実験は多くあります。併用して活用できる理論なのでご紹介していきましょう。
ハーロウの提唱
アメリカの心理学者ハーロウによってサルにおこなった研究です。元は檻の中にちょっとした仕掛けを置き、サルたちの問題解決能力を探ろうとした実験だったのですが、まったく想定とは異なる結果が出ました。
結果は、報酬(エサ)は始めのきっかけだけで、サルたちは報酬が無くても仕掛けを積極的に解いていきます。
ハーロウは課題に取り組むこと自体がサルたちの好奇心や興味を満たしているという仮説をたてました。
デシの実験
デシは、好奇心旺盛な幼児が小学校に上がると好奇心を失うのは、子どもにあげる報酬に問題があるのではないかと考えました。
パズルを使った実験では、報酬アリのグループとナシのグループに分けられ実験をおこなったところ、報酬アリのグループのみ意欲が下がるという結果が見られました。他にも脅迫や監視、締切の設定、指示命令、競争などでも意欲が下がるという結果が出ました。この効果をアンダーマイニング効果といいます。
さまざまな実験や検証で、給与などの衛生要因よりも新しい仕事へのチャレンジや自己成長が仕事への満足感を高めることにつながるとしています。
自分で決めた目標に挑戦したほうが長期的に高い満足感を感じることができるっていうところもポイントなんだね!
まとめ:仕事の動機づけ要因を伸ばすためにも、自分軸としっかり向き合おう!
ここまで仕事で幸せを感じるのは新しい仕事へのチャレンジや自己成長が大切ということをお話してきましたがいかがでしたでしょうか?幸せを感じるには職務満足感が高いことが必要です。職務満足感を高めるためには、成果や自分にあった仕事内容から新しい仕事へのチャレンジや自己成長などが大切です。
会社からもらえる動機づけ要因を待つのではなく、自分で意識し、行動していくことが大切です。自分で行動し、自分でモチベーションを上げていくことができれば、楽しさや幸せを感じながら仕事を続けることができます。
最近では、キャリアは自分自身で作る時代になりました。キャリアの形成は会社の人事が決めることではなく、自分で形成していく時代です。まったくチャレンジすることができないという職場環境のときには、新しい仕事にもチャレンジしていける会社に転職することも1つの方法なのかもしれないですね!
そして、何より大切なことは、自分がどのような価値観を持っていて、何にチャレンジをしたいのか?自分にとってのミッションは何なのか?という、自分軸をしっかりと持つことです。もし、まだ自分の価値観やビジョンが持てない場合は、一度時間をとってしっかりと向き合ってみてくださいね!
自分のキャリアアップしたい方向性を定めて、行動あるのみ!
それでは!